内角低目 low and inside 2005 11 27

 政治経済の話題ばかりでは退屈するでしょうから、
たまには、違う話題を書きましょう。
 いつも、この時期が来ると思い出すことがあります。
それは、稲刈りが終わった田圃で、弟と、野球をやっていたことです。
なぜ、この時期かというと、冬にならないと、地面が固くならないからです。
 弟と二人で、ピッチャーとバッターを交代で、野球を楽しんでいたのです。
その時、私は、妙なクセをつけてしまいました。
 それは、社会人になって、レクリエーションで、野球をやった時に、
たいていのピッチャーが、首をひねることになったのです。
そのクセとは、内角低目が得意になってしまったことです。
たいていの人は、内角低目では、空振りかファールになるか、どちらかです。
 そういうわけで、私がバッターボックスに立つと、
たいていのピッチャーが、内角低目に投げてきます。
それは、私にとって、最も得意なコースですので、当然、長打となります。
 そして、たいていのピッチャーが、次の打席でも、内角低目に投げてきます。
そして、やっぱり、長打となります。
さすがに、3巡目は、敵のピッチャーも、内角低目に投げてこなくなりました。
それが、私の最も得意なコースだと、わかったからでしょう。
 ところで、なぜ、私が、内角低目が得意になったかというと、
弟が、内角低目しか投げてこなかったらです。
とてつもなく広い田圃で、打たれた方が、球拾いと決まっていましたから。
 今でも、もう一度、あの内角低目を打ってみたいと思っていますが、
病気で、多少、足が不自由になってしまい、叶わぬ夢となってしまいました。
 あの時の、愛用のバットも、数年前の実家の火事で、灰となってしまい、
本当に、遠い思い出となりました。
もう一度、内角低目を打ってみたい。


































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